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 朝、足がむくんでいたら、それは体からの危険信号です。

心臓が送り出し、回収する血液は一日約7000リットルです。

お風呂の浴槽で約15杯分にもなります。

これを死ぬまで昼も夜も休みなくくり返す、内臓の中でも一番の働き者です。

 心臓の症状で気にしたいのが「むくみ」です。

夕方に足がむくむのは健康な人でもよくあることです。

家に帰って靴下を脱ぐと、ゴムの跡がついていますよね。

これは、一晩寝て朝になれば消えているはずです。

もし一晩寝ても足のむくみが戻らないとしたら、

寝ている間にリンパ液や血液が下肢から心臓に戻っていないためで、

心臓機能が低下している恐れがあります。

むくみを見るには、足のむこうずねを手の親指の腹で強く圧迫してみましょう。

その指の跡が30秒以上消えないようなら要注意です。

重症のむくみでは、カマンベールチーズに指を押し付けたようになります。

 また、朝に顔やまぶたがむくむのはあまり心配ありません。

横になって寝ている間に、首から上のリンパ液の鬱滞が起きるためです。

朝起きて3~4時間立って活動すれば、重力のおかげでむくみは引いていくはずです。

 しかし、夕方になっても顔のむくみが残るようなら、

心臓機能が低下しているか、腎臓の障害が考えられます。